学生のうちからお金について学ぶことはとっても重要ではないですか? 会計編
お金の流れを知るには,会計のことを知る必要があります。
「私はもう何年も言い続けているが,なぜ学校でお金について教えないのだろう?金持ちだろうが,貧乏だろうが,あるいは頭が良かろうが悪かろうが,今の世界に生きる私たち全員に当てはまる共通項,それは誰もがお金を使うということだ」
Robert Kiyosaki 『あなたに金持ちになってほしい』
最近、「あなたに金持ちになってほしい」という本を読んで、お金について考えさせられたのだった。上の言葉は、その本の中の一節なのだが、まさにそうだよなと思った。
自分の記憶の中でも、学校でお金の使い方について教わった記憶なんてない。当時は、おそらくお金に関してタブーな部分が多いからそういう話はしないんだろうと思っていて、まあいいかと流していたような気がするが、よくよく考えれば人生で一番教わりたいことといえばお金の問題だろう。その理由はまさに上で引用した通り。
例えば、僕がロボットを作って、ロボットに関する研究をしたいと思ったとする。そうなれば当然お金が必要だ。工学部に所属しているなら研究室に入って研究費でやればいいと思うかもしれない。
けれど研究費は何もせずに貰えるわけではないし、それ用の努力が当然必要になる。研究費のための資料を作成する時、冷静になって、今自分が何をしているかを考えてみれば結局その努力はお金のためにやっているのである。
そういう環境に頼るだけならば、結局お金は外部に依存するしかない。それは大学だったり、国だったり。自分でコントロールはできない。
もちろんそういう環境でも十分にやっていくことは可能かもしれない。しかしながら、自分で自分の足をコントロールすることの重要性は今後どんどん高まっていくのではないか?そう考えたわけだ。
そして自分でコントロールする能力を持つためには、お金について学ぶことは、とってもとっても大事なことだろう。
そういう訳で、その本の中で、お金のことを知る上でまず学ぶことは、会計と商法だというふうに言っていたので、ふ〜んと思いつつもとりあえずさらってみたのだった。
軽く会計や商法についての本を漁った感想としては、まあまずルールを学べということを言っていたんだな、という感じ。
ここでは会計というものについての軽いまとめ。
会計ってなに?なんのためにあるの?
会計とは,企業の経済情報・経営情報を貨幣という観点から調べるためのもの。「財務諸表」という企業の経済情報をまとめて表にした一覧を作って,企業の情報を得るのが会計の主要な役割。
世の中でお金を動かしているのは企業、すなわち会社なので、世の中でお金のことについて知るには、企業のお金の流れを知る・すなわち会計を学ぶといったところだろうか。
財務諸表って何?
おい,財務諸表ってなんなんだ。
財務諸表とは,英語でFinantial Statementといい,しばしばF/Sと表記される。企業の経営情報を丸裸にするもの。主に以下の3つの表がある。
まあつまるところ、企業の帳簿、おウチで言うところの家計簿のことだ。社会全体で、家計簿の作り方が家ごとに異なっていてはマズイよね、という理由で統一したフォーマットを作る必要がある。
財務諸表というのは、そのためのものだ。
- 貸借対照表(Balance Sheet)B/S
- 損益計算書(Profit and Loss Statement, Income Statement) P/L, I/S
- キャッシュ・フロー計算書(Cash Flow Statement)C/F
この3つを掘り下げてみていこう。
貸借対照表(Balance Sheet)B/S
え,貸借対照表ってなによ?
上の画像のように,企業の資産・負債・資本の三つの情報を記したもの。資産とはいわゆる現金や不動産,特許権などのいわゆる資産である。負債とは,借金とか借りている土地とかそのままである。資本は資産から負債を引いたもの,すなわち純資産と呼ばれるものである。
貸借対照表によって,企業の財政状態が丸裸になる。
損益計算書(Profit and Loss Statement, Income Statement) P/L, I/S
え,損益計算書?
上の画像のように,企業の経営における費用と収益を表したもの。例えばメロンパンを200円で販売したとするとき,材料費に70円,人件費などもろもろに30円かかったとすれば費用は100円。そして収益は残りの100円ということになる。
損益計算書によって,企業の経営状況が丸裸になる。
キャッシュ・フロー計算書(Cash Flow Statement)C/F
キャッシュ・フロー計算書とは,一定期間ごとの企業の現金の収支を表すもの。キャッシュフローにはさらに3つの区分がある。それは
である。
営業活動とは,さきほどのメロンパンの例えのように,企業の主要な商品によるもの。投資活動とは,株や不動産など,企業による投資活動。財務活動は,企業のもろもろの財政の活動である。
また,キャッシュ・フロー計算書には2つの表記法がある。
- 直接法・・・収益と支出の金額を,総額で表示する
- 間接法・・・収益と支出を,その期間内の純利益を用いて表示する
ほとんどの企業は,間接法で表している。
まとめ
ほんとにほんとに軽いまとめで申し訳ない感じだが、こういった概念をうっすらとでも頭に入れておくかどうかでだいぶ考え方に違いが出るのではないか。
いわゆる会計ってのはあくまで現在のお金の状況について焦点を当てたもので,世の中の書店に多く出ているようなファイナンスという横文字は,未来のお金の流れに焦点を当てたものだそう。ファイナンス思考とかよく見ますね。今度はファイナンス思考についても見ていこうかね
知らないことを知らないっていうのは本当に怖いよ、とくにお金に関してはね。と強く思ったのだった。