たかくんの成長

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大学X年生。学習記録や学生生活に関することを書きます。内容は間違っています。

人類の知的遺産シリーズがおもしろい話【読書メモ】

最近,偶然図書館で出会った講談社の人類の知的遺産というシリーズ(全80巻)に感動している。内容としては,古今東西大昔から現在まであらゆる有名人の生涯,そしてその著作などを概説したもの。自分みたいな世界のことを全く知らない人間にとっては凄く良いシリーズだなと思ったので,ちょくちょく借りては読んでいる。

以下,全シリーズをまとめました↓

 

  1. 古代イスラエルの思想家
  2. ウパニシャッドの哲人
  3. ブッダ
  4. 孔子
  5. 老子荘子
  6. 墨子
  7. プラトン
  8. アリストテレス
  9. 孟子
  10. ヘレニズムの思想家
  11. 韓非子
  12. キリスト
  13. ナーガールジュナ
  14. ヴァスバンドゥ
  15. アウグスティヌス
  16. ダルマ
  17. マホメット
  18. 善導
  19. 朱子
  20. トマス・アクィナス
  21. マイスター・エックハルト
  22. イブン=ハルドゥーン
  23. エラスムス
  24. マキアヴェッリ
  25. 王陽明
  26. ルター
  27. イグナティウス・デ・ロヨラ
  28. カルヴァン
  29. モンテーニュ
  30. ベーコン
  31. ガリレオ
  32. デカルト
  33. 黄宗義
  34. パスカル
  35. スピノザ
  36. ロック
  37. ニュートン
  38. ライプニッツ
  39. モンテスキュー
  40. ルソー
  41. ディドロ
  42. アダム・スミス
  43. カント
  44. ベンサム
  45. ゲーテ
  46. ヘーゲル
  47. ダーウィン
  48. キルケゴール
  49. パクーニン
  50. マルクス
  51. ドストエフスキー
  52. トルストイ
  53. ラーマクリシュナ
  54. ニーチェ
  55. ケア・ハーディ
  56. フロイト
  57. デュルケーム
  58. フッサール
  59. ベルクソン
  60. デューイ
  61. タゴール
  62. マックス・ウェーバー
  63. 孫文
  64. ガンディー
  65. レーニン
  66. ラッセ
  67. トロツキー
  68. アインシュタイン
  69. 魯迅
  70. ケインズ
  71. ヤスパース
  72. バルト
  73. ヴィトゲンシュタイン
  74. トインピー
  75. ハイデッガー
  76. 毛沢東
  77. サルトル
  78. フランツ・ファノン
  79. 現代の社会科学者
  80. 現代の自然科学者

 

まずはじめは読みやすいものから行こうと思って,アインシュタインから読み始めたのだけどすごくよかった。偉人と言われる人であってもその生い立ちを詳しく知れば共感できるところもとても多くて,いい刺激をもらえた。

アインシュタインの話で言えば,どうでもいいことかもしれないけど,アインシュタインもしっかりと大学受験を頑張って*1いたんだなあとか,しっかりと大学4年間通っていたんだなあとか。あとは幼い頃,ドイツの中学高校のようなところで,現代でいう詰め込み型教育を受けてしまって,それに対して大きな不満を抱いていたらしいとか。例の4つの大論文を出した時っていうのは,特許局で働きながら趣味的に書いていたらしいとか(?)

僕は,どんな人であっても,いわゆる”天才”だとかそういうラベルを貼って自分自身から無意識的に遠ざけることはしたくない人間なので,そういう細かなエピソードはとっても励みになるというか,いいね!っていう感じ。結局はその人も人間なのでね,しっかりと背景を見ていきたい。しかしこのアインシュタインに関して,自分が神経科学を学びつつ読んだ感想としては,やっぱ幼少児の教育が一番大事よね・・・というありふれたところへ帰着したけど。子供の頃に幾何学にメッチャハマったとかね。

 

そんなこんなでスゲー面白い本あんじゃんと思って,最近読んでいたのが中国哲学系の有名人。孔子孟子だとか老子荘子,あと墨子韓非子といった方々。

こういう人たちって,名前は聞いたことあるけど具体的にどんな人だったんだろうっていう情報が自分の中にまったくなかったんで,新鮮な気持ちで読んでいる。同時並行で同じ時代の違う世界線を見ようと思ってアリストテレスも少し読んでみたけど,やっぱり横文字は消化不良を起こしやすい。。。アリストテレスさんはすごく分類をしたかったんだねっていうことは伝わってきた。たぶんシリーズの中で読みやすいものと読みにくいものはあって,アリストテレスの場合は序文のところで,「本書の後半は学術論文並みの内容をそのまま載せてある」とかほざいておった言ってらっしゃったので,そら難しいわなっていう。しかし,人文系の論文っていうようなものにはじめて触れることができたので良きかな。

 

なんかこのシリーズ,小学館のまんがの伝記をより大人向けに詳しく書いたって感じでスゲー良いんだよね。もっと有名になってもいいんじゃないかなと思ったんだけど。なかなか本屋には置いてなさそうだね。。。各巻,その人物を専門的に研究している人だったり,ゆかりのある人が初学者向けに分かりやすく書いていて,次に進みやすいように文献もしっかり示してくれてるし。

ついでに似たようなシリーズで世界の名著っていうのもあって,これはそういう世界の有名人の著作そのものを載せてあるものなんだけど,より分厚くて難しそう。難易度的にも分厚さ的にも,人類の知的遺産シリーズ,体系的に世界を知るのにいいと思うんだけど,図書館ってイイもん埋まってんね。欲を言えば,英語で読む訓練もしたいと思っているところなので,英語でこういうのないかなァ〜〜〜〜。

 

*1:一度は落ちてしまったものの,数学の成績をしっかりと見てくれていた人がいて,お世話になったとか