ロンドンはAIの聖地なのか、DeepMindの躍進

 

 

 

 面白い記事を見つけた。(1ヶ月以上前の記事だけど)自分もちょうど機械学習にハマっているところなので非常に興味を持てた。

 

”なぜロンドンは機械学習における世界の首都なのか”4/27, 2018

www.standard.co.uk

 

 技術産業、とりわけAIに関してはシリコンバレーが最も先進的な場所だと思っている人も多いと思う。自分もそう思っていた。 しかしながら、この記事によるとAIにおいて今最も先進的な場所はロンドンだという。

自分の練習も兼ねて以下、全文日本語訳をしてみる。うまくこなれた日本語に訳さずに、英語調な感じで訳しています。(ひどい言い訳)

(出版元に許可を得て翻訳、掲載しています)

 

 

 

  London Evening Standard  written by Rohan Silva

 

 今度キングス・クロス駅を訪れる時には、少しばかりこのことに思いを巡らせてみてください。あなたの立っている数ヤード向こうでは、世界で最も先進的なAIテクノロジーが今も発展を続けているということを。ーーーDeepMind社というひとつの会社によって。

 もしかすると貴方は、様々な他の最新技術と同様に、AIという分野においてもシリコンバレーイスラエルが世界の最前線を走っている、と思っているかもしれません。しかしながら、信じられないほどスペシャルな出来事が今まさに我々の街(ロンドン)で起きているのです。

 今日、ロンドンはAIーーーすなわちソフトウェアやコンピュータに人間の知性と同等の仕事をこなす、という極めて難しい仕事を要求するーーー開発における世界の原動力となっています。

 なぜ、AIがそれほどに重要な分野なのでしょうか?専門家は、インターネットが世界に大きな変革をもたらしたように、AIという技術が産業界全体を転換しうる可能性を秘めており、私たちの働き方にとても大きな影響を与えうると信じています。

 つまり、我々がAI技術をリードしていくことはとても重要な問題なのです。それにより我々の街にもたらす利益は、高給職の発生、街の成長、投資の活発化など、莫大なものとなることでしょう。

 

 

 我々の街、ロンドンがなぜAI革命の先頭に立っているのかを理解するためには、DeepMind社のこれまでのストーリーを振り返ることが不可欠です。DeepMind社は2010年にロンドンで生まれました。

 私は、2013年にDeepMind社のチームとRussell Squareの近くにあるオフィスで初めて出会いました。彼らは自分たちのオフィスを、脳科学の最先端であるUniversity College Londonと、卓越した研究を行なっているWellcome Trustにほど近い場所に決めたのです。

 DeepMindは、人間の脳に関する最先端の研究を取り入れ、そこで得た知見をAIのプログラムに組み込むことで、他のライバルより優位に立つ事が出来ると信じていました。

 DeepMindの共同設立者の1人であるデミス・ハサビス氏は言います。「神経科学から得られる知見を利用する事で、より高速で効率的に学習を行うことのできるソフトウェアを開発する事が出来ます。そして何年にも渡ってAIの進化を妨げていた様々な障害を乗り越えられるのです。」

 ロンドンという場所は、シリコンバレーに比べてそれを行うのにずっとよい場所であることが分かったのです。というのも、サンフランシスコはテクノロジー産業に完全に支配されてしまっているからです。我々の街はそれとは正反対。他のどの大都市よりも多くの産業の中心となっています。メディアや政治、ファッション業界や広告業界まで、あらゆる産業が集まっています。

 多くの革新は、異なる領域同士が衝突し合う事で生まれます。幅広い産業の存在は、ロンドンという場所に決定的なアドバンテージを与えているのです。

 

 

 良い例を一つ挙げてみましょう。我々の街には巨大な金融セクターがあり、そのすぐ隣には東ロンドンのTech企業が集まっています。この二つの領域が互いに衝突し合うことによって、我々はフィンテック(Fintech)でアメリカ西海岸やベルリンのずっと先を走っているのです。フィンテック(Fintech)は、現代の銀行システムのあり方を変える、全く新しい貴重な領域です。

 もちろん、多くの学問分野をまたいで活動しているDeepMindにとってもそれは非常に効果的です。神経科学とコンピュータ技術を組み合わせる事で、DeepMindは他の追随を許していません。

 結成からわずか数年以内で彼らは、方法を教えられる事なく自ら学んでビデオゲームをプレイするーーまるで人間の子供のように学習する事ができるーーソフトウェアを開発し、その技術を見せつける事でTechコミュニティーを驚かせました。

 そして彼らはついに、世界No.1の囲碁のプレイヤーを倒すプログラムを開発する事で、地球上のあらゆる新聞の見出しを飾るまでになりました。囲碁は中国のボードゲームで、チェスと比べ物にならないほど複雑なので、コンピュータにとって攻略するのが極めて難しいものだったのです。

 事実、DeepMindは群を抜いており、他を置いてけぼりにしていたので、GoogleにDeepMindを買収せざるを得ないと感じさせました、400万ユーロで。

 アメリカの会社がイギリスの会社を買収する時、多くの場合その経営陣はアメリカに移転せざるを得ません。しかしながら、デミスを初めとするDeepMindのチームはロンドンに居続ける事がライバルとの競争において優位となることを確信していたので、カリフォルニアに移動することはありませんでした。

 デミスはこう言います。「ロンドンにいることによって我々は様々なアドバンテージを享受できます。特に、重要なタスクに取り組んでいるときにそれはとても有効なのです。」

 学問分野と産業の多様性に恩恵を受けて繁栄しているAI会社は、DeepMind社だけではありません。ASIというもう一つの傑出した人工知能のスタートアップがあります。

 ロンドンは他のヨーロッパの都市に比べて三倍以上もの企業の本社があります。ASIはそれら多くの多国籍企業と非常に近い距離で関わりあう事で、様々な恵みを享受しています。彼らは自らのAIの技術を活用する事で、ロンドンの多国籍企業が直面する様々な困難に取り組んでいます。建設業、輸送業、小売業果てはエネルギー業まで。

 また、自国の政府(ワシントンD.C.)と数千マイルも離れているサンフランシスコと違って、ロンドンのAI会社は官庁街と同じ場所に存在しています。繰り返しますが、このような状況が他では起こりえないコラボレーションを引き起こすのです。

 ASIはHome Officeと協力することで、自社のテクノロジーを用いてオンライン上でテロリストを発見するという試みを行っています。その一方で、MoonshotやCVEなどのロンドンの他のAI会社も、行政と協力してオンライン上で過激主義者の捜索を手助けしています。

 これら全ての例に共通するのは、多様な人々と多様な産業が組み合わさったロンドンという街が、AIを含む様々なイノベーションに非常に大きく貢献しているという事実です。

 今日における我々の課題は、そのようなチャンスを導くリーダーシップを形成し、その機会を逃さないようにすることです。

 

 

 

 イギリスの歴史上、これまで我々が何度も見てきたように、素晴らしい科学技術のブレークスルーというのはこの地でしばしば起こっています。しかしながら、その技術を我々が資本化するということは滅多に起こりませんでした。残念なことに、我々は今まさにそんな悲劇を繰り返そうとしています。イギリス政府は国際的に優秀な人物を引き入れるためのドアを閉じようとしているのです。それはロンドンにおけるAI開発の重要な強みであるのにも関わらず、です。

 大臣達は、イギリスにやってくる熟達した技能を持つ労働者の数を70%(!)減らそうと試みています。この試みは、今まさに栄えようとしているAI産業だけでなく、他の分野においても莫大な損害を与えることになるでしょう。

 輝かしく素晴らしい門戸を開き続けなければ、我々がAI産業の原動力であり続けるチャンスを失うことになります。

 

 もしもロンドンがこのままAIの先頭を走り続けようとするならば、この現状は変えなければなりません。ロンドン市長のSadiq Khanは、DeepMindを筆頭とする、ロンドンのAI会社の成功を確実にするためのAI戦略を打ち立てる事を発表しました。

 ロンドンという街の素晴らしい産業の多様性のおかげで、外国の有能な人材に対してオープンな姿勢を保ち、AI革命をこの地ロンドンで起こしています。AI革命は新しい仕事を生み出し、投資を活発化させ、様々な革新をもたらします。

   ロンドンはAIにおける世界のリーダーです。しかしながら、カードを正しく切らない限りその道に留まり続けることは出来ないでしょう。

 もし我々がこのアドバンテージをフイにするようなことがあれば、それは我々の過ちです。そしてもし、我々がこのチャンスを最大限に活用する事が出来れば、その可能性は無限大となるのです。

 

(終了) 

 

 

 

 もともとDeepMind社には非常に興味があったので、これを読んでロンドンに行ってみたくなってしまった。技術といえばなんでもアメリアメリカってなっている現代においてこれはなかなか面白いんではないだろうか。最近はDeepMindが特許を取りまくっているなんて話もあるし。(要出典)

 自分自身機械学習にハマってKaggleとかいろいろやってみているけど、小手先の知識ではすぐに上限が見えそうな感じがしている。理論面を腰を据えてしっかり学ばなければいけないという気持ち。自分はどちらかというと、実際の現場でデータを処理するより、理論面の研究をしてみたいという気持ちの方が強いかもしれない。いやでも実際の現場でやるのも、、。ウウンウンウン。

 ともかく、なによりも今は自分の知識が足らなさすぎるので、そこにキャッチアップしたいというモチベーションに満ち満ちている。数学、英語、物理...etc。無限に時間が吸われていく。

 

 あと、訳してみて気づいたけれど、イギリス英語って言い回しが独特な気がする。日本語に訳してみても日本語な感じがしないのですごくぎこちない感じになってしまった。まだまだこれから精進あるのみです。(イギリス関係なく英語に慣れてないだけの可能性の方が高いけど)

 

 

 

 余談だが、掲載の許可をとるに当たって初めて海外の人と英語でメールを交わした。なんかドキドキした。ちょうど英語のライティング能力も身に付けたいと思っていたところなので、きっかけとしては良いものだったと思う。自分のやる気も満ち満ちているので、そろそろなんらかの形で英語で文章を書く機会を作りたいと思う。(お?英語ブログはじめるか?)