『AI vs 教科書が読めない子どもたち』科学的なデータとして示されてしまった現実。

実はひと月以上前に購入して読んでいたのだが、

www.asahi.com

 

この記事を読んで、実感とともに思い出したのだった。

記事中の問題となる一文がコレ

 

数学は正答率が2・0%、4・7%、8・4%と全問が1割未満で、無解答率が46・5~57・0%だった。

https://www.asahi.com/articles/ASL3P366RL3PUTIL007.html

 

 

この数字

(そして『AI vs 教科書が読めない子どもたち』の本文中で示されている様々な残酷な、いえリアルな)を見てまず最初に思ったことは、

 

そりゃそうだよね

 

ということだ。

 

 

自分自身ちょっと前まで高校生(一地方の公立高校生)をやっていたので、(もちろんデータを取ったわけでもなんでもないが)このデータはそんな実感と完全にマッチしている。完全に。

 

現代文の授業、教科書を音読する時に意味としてありえないところで区切って読む生徒、そもそもスムーズに読めない生徒。

 

数学の授業中、先生からの質問に対してまったくの違う方向から答える(質問の意図を理解していない)生徒、、などさまざまだ。

 

 

そして本書を読んでみて、正直なところ

 

 

まだそんなところで消耗してるの???

 

とすら感じてしまった。

 

というのはこの本が2018年の2月に発売されたということ、しかもこの本の内容はまだ研究段階であるということ(つまり全国的にその事実が知れ渡っているとは全く言い難い)。

 

もちろんここでのニュアンスはその研究を否定することでは全くなく、この調査が広まっていく ということはとても素晴らしいと思う。

(むしろ素晴らしくかつ重要であると思うからこそ、この最近の最近までそういう事実がデータとして集められず、研究されていなかったという事実に驚いている)

 

 

 

そして私はここに結構深い問題があるのではないだろうか、と思う。

 

上に書いたように、私はそんな状況(今回データとして示された状況)を実際に、かなり最近の事として(ここが重要)体験している。

 

だがおそらく、こういう記事を読まなければ、こういう本を読まなかったら、そういう体験についてほとんど思い出すことはなかっただろう。

時が経てばたつほどさらに。

 

 

なぜそういう「事実」、多くの人が若い頃に体験するであろう「事実」を長い間省みることができなかったのか?

 

それはやはりその事実を集積し、分析し、教育に還元していくような立場の人間は「読解力」に困ったことがないからだろう。(つまり社会に出て読解力がある人達は読解力がない人達の世界を振り返ることが、ない)(エリートがエリートの住みやすい世界を作っている、とはよく言われるが、根本的で一番重要な「教育」という分野でそれが行われている)(ここではその住みやすい、ではないような気もするが)

 

なので、きっとこういう事実、体験をすぐに忘れる。(そもそも小学校や中学校から読解力の高い人たちに囲まれていたとしたら、その事実を体験することすらないだろう)

 

そして教育行政に関わる文部科学省のお偉い方々や大学の学長さんたちは前提として「教科書の文章は当然理解できるはず」という認識を持っているようだ。(本書によれば)

 

もちろんそんな前提があるのならば、読解力についての調査など行うハズもない。

 

だがそんな人達が現在のようにセンター試験の制度改正や英語教育の推進(?)を推し進めているというのが現状だ。(この改正には疑問点も非常に多い)

 

 

そんな折、東ロボくんの開発に携わり、AIの言語処理の研究から中高生の読解力に危機感を持った新井紀子さんが実態を調査した結果、(デデドン)

 

あ、実際はこんな感じだったんだ。

 

となってしまったわけだ。

 

 

そりゃそうだよね。(デデドン)

 

 

 

 

 

そして一番重要な問題は、ここがまだスタートラインであるということ。

 

今はまだこのデータによって、今までよく見えていなかった現状が「見えた」だけ。(やや失礼な表現でごめんなさい)

これからこの先どうすればいいのか、筆者はまだ読解力を解明する科学的な研究(処方箋)は存在していない述べている。

同時に適当に読解力養成講座(科学的根拠の無い)を開けば大金を稼げたかもしれない、それは絶対しないけどとも言っている。(コレは皮肉でしょう)(じゃあお役所の方々は、、、?と勘繰ってしまうケド)

 

 

私は、この事実を広げる、広めることが現在出来る一番の処方箋なのではないかと思う。(のでこの駄文を書き連ねている)

 

センター試験の改正にしろ、英語の外部試験導入にせよ、

まずそういった現状を知らない人、忘れてしまっている人、体感してはいるが言語化出来ていない人、そしてそれを問題視していない人

が多い、気がする。(一般的にだけでなくそれを導入しようとするお上の方々にしても)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ので、あなたもぜひこの本を手に取り、現状を把握しましょう。そしてそういう現実であるということを認識しましょう。それがまずはじめの一歩です。(ステマではありません)

 

内容が豊富なのでほんの一部分にしか触れられておりません。

 

あー長かった。